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MTM

MTMについて

1:挺出(エクストリュージョン)

歯肉縁下で歯が割れてしまったり、虫歯があったりした所を、歯を引っ張りだして歯肉縁上に出し治療する事です。被せる時に、歯肉縁より上方に3mmは少なくともご自身の歯が残っていないと、その被せ物は周りの歯肉が腫れ続けたり、ダツリを繰り返します。

歯肉縁下の治療はその後の予後は悪く、治療も難しく、最悪抜歯のケースもあります。その歯を矯正的に縁上に出す事で、その後の被せ物の予後を良くする事を期待したり、抜歯になる歯を保存できる可能性が出てきます。

症例

転んで前歯をぶつけ、右上前歯を破折してしまった患者さんです。

実は、左上の前歯も歯肉縁下で破折してました。
左上は破折線が歯肉縁下まで達しており、このままでは被せる事はできません。

そこで隣在歯にワイヤーを引っかけ、ゴムの力で歯を引っ張りだしました。
⇒エクストリュージョン(挺出)
 

術後

エクストルージョン = 抜歯 ⇒ 保存
(治療の可否はケースによります。)